
こんにちは。AROUSAL Techの広報部です。
AI技術の進化は日々加速しており、企業の動向や規制の進展、教育分野への応用など、多くの注目すべきトピックが登場しています。
今週の主要なAIニュースとWA²でご紹介したAIニュースをまとめました。
それではやってきましょうー!
今週の主要なニュース
1.ディズニーとユニバーサル、生成AI企業Midjourneyを著作権侵害で提訴
2025年6月、米国の大手映画スタジオであるディズニーとユニバーサルは、生成AI企業Midjourneyを著作権侵害で提訴しました。訴状によると、Midjourneyはスター・ウォーズのダース・ベイダーやミニオンズなどの著名キャラクターを無断で模倣した画像を生成し、著作権を侵害したとされています。原告側は、Midjourneyが著作権保護されたコンテンツを無許可で使用し、「著作権のただ乗り」を行っていると主張しています。一方、MidjourneyのCEOであるデビッド・ホルツ氏は、同社のサービスは検索エンジンのようなものであり、人間の創造性と同様に既存のコンテンツから学習することは合法であると反論しています。この訴訟は、生成AIと著作権の関係における重要な前例となる可能性があり、今後の判決に注目が集まっています。
2.東京都の全都立校で生成AI導入開始―次世代教育の現場が本格始動
東京都は、社会でのAI活用の広がりを受け、先月より都内256の全ての都立学校で、教育現場への生成AIの導入を開始しました。導入された「都立AI」は、生徒・教員の入力が学習に利用されない設計や、不適切な発言を防ぐフィルター機能を備え、安全な学習環境が確保されています。江戸川区の小岩高校では、情報の授業で「最小の硬貨でお釣りを出すプログラム作成」に生成AIを活用。生徒たちは、適切な言葉選びやAIとの対話方法を試行錯誤しながら理解を深めました。AIを“すべて任せる存在”ではなく“補助的な道具”として認識する姿勢が育まれています。
3.AI需要が米国株式市場を押し上げる—オラクル業績見通しで投資家心理に追い風
AIがもたらすクラウド需要の拡大が、米国株式市場を力強く押し上げています。オラクルはAI関連サービスへの強い需要を背景に、2026年度の売上高を670億ドル以上と予測し、株価が13.3%急騰しました。このAI主導の成長期待は、マイクロソフトやエヌビディアなど他の主要テック株にも波及し、S&P500指数は0.38%上昇しました。さらに、低調な経済指標によりFRBの利下げ観測も強まり、AI関連株への資金流入が加速しています。AIが市場の楽観ムードを牽引する構図が鮮明となりました。
4.生成AIが職場を変革:マイクロソフトとグーグルの最新戦略
マイクロソフトとグーグルは、それぞれの開発者向けカンファレンスで生成AIの新機能を発表し、職場におけるAIの活用が進化しています。マイクロソフトは「Copilot Studio」を通じて、ノーコードでAIエージェントを作成できる環境を提供し、業務の自動化と効率化を推進しています。一方、グーグルは「Gemini」を中心に、ユーザーが意識せずにAIを活用できる体験を目指し、日常業務への自然な統合を図っています。これらの動きは、AIが単なるツールから、共に働く「同僚」へと進化していることを示しています。企業は、これらの技術を活用することで、生産性の向上と業務の革新を実現できるでしょう。
WA²でご紹介したニュース
全社員97%が活用中! 船井総研が実現したAI業務改革のリアル
船井総研が全社員の97%にAIツール「Google Workspace with Gemini」を定着させた業務改革の実例を徹底解説。資料作成・会議準備・メール対応など、日常業務にAIを自然に組み込むことで、わずか4カ月で圧倒的な効率化を実現しました。スモールスタートや現場主導の導入戦略、教育コンテンツの整備など、他企業でも再現可能なポイントが満載。DX推進・業務改善を目指す方必見の内容です。
WWDC 2025AI機能レポート:Apple Intelligenceがもたらすビジネス変革
WWDC 2025で発表された「Apple Intelligence」は、オンデバイス処理とプライバシー保護を両立した次世代AIソリューション。翻訳・要約・画像生成など多彩な機能を搭載し、iPhoneやMacでの業務効率化を大幅に促進します。企業のセキュリティ要件にも対応し、開発者には無料APIを提供。日本語対応により国内導入も加速中。Appleエコシステムに革新をもたらす、ビジネス必見の最新技術です。
生成AIパスポートとは?難易度・日程・費用・対策を徹底解説【2025年最新・例題つき】
生成AIの基礎知識とリスク管理力を証明する「生成AIパスポート」。AI初心者を対象にした民間資格で、合格率約75%、勉強時間20時間と取得しやすいのが特長です。受験は年3回、自宅から可能。受験費用は一般11,000円、学生5,500円。公式アプリや問題集を活用すれば効率的に対策可能です。履歴書にも記載でき、転職や就職での差別化にも有効。今後AIリテラシーが求められる時代に備え、注目の資格です。
情報伝達の革命 - スライド生成AI「イルシル」の魅力と未来
情報を誰もが理解できる形で伝えることを目指し誕生したスライド生成AI「イルシル」。本インタビューでは、開発の背景や日本市場に特化した理由、AI技術の進化、そして今後の展望について、代表・宮﨑有貴氏が語ります。300人以上の声を反映したニーズ起点の開発、生成AIによる自動スライド作成、そしてローカル文化に根ざした差別化戦略に迫る必読インサイト。AI活用を検討中のビジネス担当者必見です。
「えっ、もう使いこなしてるの⁉︎」小中学生の半数以上がAIを日常活動
小学生の50.7%、中学生の62.5%がすでにChatGPTを“使いこなしている”というのです。「本当にそんなに?」と思う方もいるかもしれませんが、教育現場や家庭の実態をのぞいてみると、意外とその数字にも納得。
本記事では、子どもたちがAIをどう使っているのか、なぜ使えるようになったのか、そして私たち大人がどう向き合うべきかを、わかりやすく深掘りしていきます。
スタンフォード大学AIインデックスレポート|AIの課題とビジネスパーソンの生存戦略
「AIの進化は驚異的だが、そのリスクをどう管理すればいいのか?」「自社のAI活用は、世界のトップランナーと比べてどの位置にいるのか?」——そんな切実な問いを抱えるビジネスの最前線に立つあなたへ。スタンフォード大学が発表した、世界で最も信頼性の高い羅針盤「AIインデックスレポート2025」の全貌を、具体的な課題と解決策、そして取るべきアクションまで踏み込んで解説します。
まとめ
今週のAI業界は、法制度から教育、金融、職場環境に至るまで、生成AIを巡る大きな動きが相次ぎました。ディズニーとユニバーサルがMidjourneyを著作権侵害で提訴したニュースは、AIと知的財産の今後を左右する重大な前例となりそうです。
国内では、東京都が都立校すべてに生成AIを導入し、教育現場での活用が本格始動。米国では、オラクルの好調な業績見通しが市場を押し上げ、AIの経済インパクトも鮮明になってきました。マイクロソフトとグーグルも職場向けAI機能を強化し、AIが業務の“共働者”へと進化しつつあります。
また、弊社ではAI活用事例や注目の資格情報など、実務に直結するコンテンツを今週も複数紹介しています。
AIの社会的影響と実用化が急速に進む今、企業や教育現場、法制度の在り方が大きく問われています。来週も、AI技術の最新動向とその社会的な波及効果をお届けします!
それではまた来週!
監修

監修者なし