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またMidjourneyがとんでもない魔法を世界に解き放ってくれました!
画像生成AIの最前線を走り続けるMidjourneyから、私たちの創造性を根底から揺さぶるような新機能が登場しました。その名も「スタート&エンドフレーム(Start and End Frame)」機能。
「え、なにそれ?ただの動画機能でしょ?」なんて思ったら、大間違い!これは、今まで私たちが「動画生成」と呼んでいたものの概念を、ガラッと変えてしまうかもしれない、まさに革命的な一歩なんです。
何を隠そう、私自身、この機能の存在を知ったとき、思わず「うわ、まじか…!」と声が漏れてしまったほど。X(旧Twitter)で流れてきた作例動画を見た瞬間の、あの鳥肌が立つような感覚。きっと、あなたもこの記事を読み終える頃には、同じ興奮を共有してくれるはずです。
今回は、この驚異の新機能「スタート&エンドフレーム」が一体何者なのか、どうやって使うのか、そして、この機能が拓く無限の可能性について、私の興奮と感動を余すところなくお伝えしながら、どこよりも分かりやすく、そして楽しく解説していきたいと思います。
そもそも「スタート&エンドフレーム」って、一体何なの?

まず、この新機能の心臓部から、紐解いていきましょう。
一言でいうと、この機能は「始まりの画像」と「終わりの画像」の2枚を指定するだけで、その間をAIが超絶滑らかに補完して、一本の動画を創り出してくれるというもの。
…どうです?これだけ聞いただけでも、ワクワクしてきませんか?
今までのMidjourneyの動画生成機能(/animate)は、基本的に「1枚の画像」を元に、その絵に命を吹き込むような、いわば「動き出す絵本」のようなものでした。もちろん、それだけでも十分に魅力的でしたが、「このキャラクターが、別の姿に変身したら…」「この穏やかな風景が、嵐の後の景色に変わったら…」そんな、「変化」や「物語」を描きたいという欲求が、心のどこかにあったはず。
その夢を、いとも簡単に叶えてくれるのが、この「スタート&エンドフレーム」機能なんです。
例えば、あなたが「ごく普通の女子高生のイラスト」と「サイバーパンクな世界の女戦士のイラスト」という、全く異なる2枚の絵を持っていたとします。この2枚を、それぞれ「スタート」と「エンド」に設定して、コマンドを打つと…
なんと、女子高生が徐々に変身していく過程…髪の色が変わり、瞳に光が宿り、服装がメカニカルなスーツへとモーフィングしていく…そんな、まるで映画のワンシーンのような変身アニメーションを、Midjourneyが全自動で生成してくれます。
これはもう、単なる「動く絵」ではありません。2つの点(始まりと終わり)から、その間に存在する無限の「物語」をAIが紡ぎ出してくれる、と言っても過言ではないでしょう。
魔法の呪文を覚えよう!「スタート&エンドフレーム」機能の具体的な使い方
「理屈はわかったけど、どうせ使い方が難しいんでしょ?」
そんな声が聞こえてきそうですが、ご安心を!この魔法の使い方は、驚くほどシンプル。Midjourneyを普段から使っている方なら数分で、初めての方でもこの記事を読めば、きっとすぐに使いこなせるようになります。
さあ、一緒にコマンドを覚えていきましょう!
ステップ1:魔法の呪文/animateを唱える
まずは、いつも通りDiscordのチャット欄に、基本となる動画生成コマンド/animateと入力します。これは、今までの動画生成機能と同じですね。
ステップ2:2人の主人公(画像)を召喚する
ここからが新しいポイントです!/animateと入力すると、「image1」「image2」という2つの画像アップロード欄が表示されます。
ここに、あなたの物語の始まりとなる画像と、終わりとなる画像をそれぞれドラッグ&ドロップでアップロードします。
- image1:こちらが「スタートフレーム(始まりの画像)」になります。
- image2:こちらが「エンドフレーム(終わりの画像)」です。
この時、画像の順番を間違えないようにだけ、注意してくださいね。物語が逆再生されちゃいますから(笑)
ステップ3(任意):プロンプトで世界観を微調整
実は、この機能のすごいところは、ただ2枚の画像をつなぐだけじゃないんです。さらに「プロンプト(指示文)」を追加することで、生成される動画のテイストや雰囲気をコントロールできるのです。
例えば、「A beautiful girl transforming into a powerful sorceress, fantasy, epic, cinematic lighting」といったプロンプトを追加すれば、変身の過程にファンタジー映画のような壮大さや、ドラマチックな光の演出を加えてくれるかもしれません。
もちろん、プロンプトなしでも十分に高品質な動画が生成されますが、より自分のイメージに近い作品を創りたい!というこだわり派のあなたは、ぜひプロンプトでの味付けにも挑戦してみてください。
ステップ4:生成ボタンをポチッ!あとは待つだけ
画像のアップロードと、(必要であれば)プロンプトの入力が終わったら、あとは「Enter」キーを押すだけ。
生成には少し時間がかかりますが、美味しい料理が出来上がるのを待つような、ワクワクした気持ちで待ちましょう。完成すると、いつものようにMidjourneyボットがあなたに動画を届けてくれます。
どうです?思った以上に簡単だったでしょう?たったこれだけのステップで、あなただけのショートムービーが完成してしまうなんて、本当にすごい時代になったものですね。
アイデアは無限大!どんな動画が作れるの?作例から見る可能性の獣道
さて、使い方がわかったところで、一番気になるのは「で、結局どんなすごいの作れるの?」という点ですよね。
この機能の可能性は、あなたの想像力そのもの。ここでは、私が感動した作例や、「こんなの作れたら面白いだろうな」と妄想が膨らむアイデアをいくつかご紹介します。
1. キャラクターの変身・成長物語
これは王道にして、最も胸が熱くなる使い方かもしれません。
- 普通の少年 → 伝説の勇者へ:あどけない表情の少年が、歴戦の勇者の顔つきに変わっていく。背景も、のどかな村から険しい山々へ…。
- 現代のOL → 異世界の魔法使いへ:スーツ姿の女性が、豪華なローブをまとった魔法使いに。手にはスマホではなく、魔法の杖が握られていく…。
- 赤ちゃん → 大人へ:我が子の赤ちゃんの頃の写真と、現在の写真を繋げば、感動的な成長記録ムービーが作れるかもしれませんね。これは、AIの新しい「愛」の形かも?
2. 風景や世界の劇的な変化
キャラクターだけでなく、風景を主役にすることもできます。
- 春の桜並木 → 冬の雪景色へ:同じ場所、同じ構図で撮影した季節の異なる写真を繋げば、美しい季節の移ろいを表現できます。
- 平和な街並み → 荒廃した未来都市へ:穏やかな日常の風景が、SF映画のようなディストピアな世界観へと変貌していく様子は、強烈なメッセージ性を持ちそうです。
- 設計図 → 完成した建築物へ:一枚の設計図が、徐々に立体的なビルや家になっていく過程を描けば、プレゼンテーション資料としても活用できるかもしれません。
3. "ありえない"を創造するアート作品
写実的な変化だけでなく、もっとアーティスティックで、シュールな表現にも挑戦できます。
- リンゴ → 蝶へ:テーブルの上のリンゴが、徐々に形を変え、羽ばたく蝶になる。そんなシュルレアリスム絵画のような世界観も、この機能ならお手の物。
- 写実的な肖像画 → ピカソ風のキュビズム絵画へ:同じ人物の肖像画を、異なるアートスタイルで描いたもの同士を繋げれば、画風の変遷を表現する面白い映像が作れそうです。
…いかがでしょうか? ほんの少し考えただけでも、これだけのアイデアが溢れ出てきます。この機能は、私たちに「もしも〇〇が××に変わったら?」という、最も根源的な創造の問いを投げかけてくれているのかもしれませんね。
もう一歩先へ!活用のヒントと、ちょっぴり注意点
この魔法のような機能を、さらに使いこなすためのヒントと、気持ちよく使うための小さな注意点を、こっそりお教えします。
活用のヒント:構図は「似せる」が吉!
全く異なる構図の2枚の画像でも、AIは頑張って繋いでくれますが、より自然で滑らかな変化を楽しみたいなら、「始まり」と「終わり」の画像の構図や、被写体の配置をある程度似せてあげるのがおすすめです。
例えば、人物の変身動画を作るなら、顔の向きや大きさを揃えてあげると、AIが「この部分が目だな」「ここが口だな」と認識しやすくなり、結果としてモーフィングが非常に綺麗になります。
活用のヒント:パラメータで「変化の速さ」を操る
動画生成コマンドには、--video-duration(動画の長さ)や--frame-rate(フレームレート)といった、おなじみのパラメータも追加できる可能性があります(※今後のアップデートで仕様が変わる可能性はあります)。
もし、もっとゆっくりとした変化を見せたいなら動画の長さを長くしたり、カクカクとしたストップモーション風にしたいならフレームレートを下げてみたりと、パラメータを調整することで、表現の幅はさらに広がるでしょう。
注意点:著作権・肖像権を忘れずに
これはAIを利用する上での大前提ですが、とても大切なことなので改めて。 あなたが「スタート」や「エンド」に使う画像は、必ず自分で作成したものか、使用許諾を得ているものにしましょう。インターネットから拾ってきた他人のイラストや、芸能人の写真を無断で使うのは、絶対にNGです。
AIは魔法のツールですが、法律やマナーを守るという、人間としての大切なルールの上で使うことを、忘れないでくださいね。
結論:AIは「物語」を紡ぐパートナーになった
さて、ここまでMidjourneyの新機能「スタート&エンドフレーム」について、熱く語ってきました。
これまで、AIは私たちの指示に従って「点」としての画像を生成する、優秀なアシスタントでした。しかし、この機能によって、AIは「点と点の間にある文脈や物語」を自ら想像し、描き出す能力を手に入れたのです。
これは、AIが単なる「ツール」から、私たちの創造的な「パートナー」へと、また一歩近づいたことを意味しているのではないでしょうか。
なかなかテキストだけでは伝わりにくいと思いますので、ぜひ自分で触ってみて、体感してください!