
近年、AI技術の進化により、業務の効率化が加速しています。中でも、音声の文字起こしツール「Notta」は、会議や取材、教育現場など幅広い分野で活用され、多くの企業や個人の業務を支えています。
本インタビューでは、Nottaの開発背景や強み、AIを活用した未来の展望、ビジネスにおける新たな可能性について、Notta株式会社 最高執行責任者(COO)田村清人さんに詳しく伺いました。
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活用方法と問い合わせの傾向 ―Notta利用者が抱える疑問とは?
—— Nottaの利用者が抱える疑問や問い合わせの傾向とは?
Nottaのユーザーは数百万人規模にのぼり、活用方法も多岐にわたっています。そのため、「ツールの基本的な使い方がわからない」「どのように活用すればいいのかイメージが湧かない」といった問い合わせが多く寄せられています。
—— 特に多い質問にはどのようなものがありますか?
個人ユーザーの場合、「音声の文字起こしツールとして使いたいが、設定方法がわからない」という基本的な質問が多く寄せられています。
また、NottaにはAIの要約機能がありますが、「そもそもその機能の存在を知らなかった」「知っているが、自分に合ったカスタマイズ方法がわからない」といった声も少なくありません。
—— 企業ユーザーの場合、どのような問い合わせが多いのでしょうか?
企業ユーザーの場合、基本的な操作方法よりも「他社はどのようにAIを活用しているのか」といった情報を求める問い合わせが多くなります。
特に、AIをどの業務に適用するか、どのように社内で導入を進めるかといった点についての相談が増えています。そのため、導入事例を積極的に収集し、企業向けに具体的な活用シーンを紹介する取り組みを進めています。
活用促進の取り組み ―利活用のハードルを下げるための施策と企業事例
—— Nottaを導入した企業内での活用を促進するために、どのような取り組みをされていますか?
個人ユーザーに関しては、活用方法を理解しやすいように「YouTubeの解説動画」を提供しています。
視覚的に学べることで、ツールの使い方を直感的に理解しやすくなり、多くのユーザーがスムーズに活用を始めています。
—— 企業内での導入において、特に重要視している点は何でしょうか?
企業の場合、単に操作方法を説明するだけでなく、「他の企業がどのようにAIを活用しているのか」という具体的な事例を示すことが重要になります。
多くの企業では、Nottaの活用方法を模索している段階であり、他社の成功事例を参考にすることで、自社での活用イメージを持ちやすくなります。
—— 具体的には、どのような事例を紹介されていますか?
例えば、ある企業では会議の議事録作成を効率化するためにNottaを導入しました。これにより、手作業での文字起こしの負担が軽減され、社員がより本質的な業務に集中できるようになりました。
また、他の企業では、営業部門が顧客との商談内容を記録し、それをチーム内で共有することで、営業活動の質を向上させています。
このように、企業ごとの課題に応じた具体的な活用事例を積極的に発信することで、導入企業の増加と活用の促進につなげています。
Nottaの強みと他ツールとの差別化 ―選ばれる理由とは?
—— Nottaと同様の文字起こしツールは数多くありますが、他のツールと比べてどのような強みがありますか?
Nottaの大きな強みは「誰でも簡単に使えること」です。多くのユーザーが「基本的な設定や操作がシンプルで、すぐに使い始められる」と評価してくれています。
特に、専門的な知識がなくても直感的に操作できるUIにこだわっており、「一番重要な操作は、2~3クリック以内で完結する」ことを設計の基準としています。

—— 例えば、他のツールと比較してどのような点が違うのでしょうか?
他のツールの多くは、特定のプラットフォーム上での利用を前提にしている場合があります。例えば、Zoomには会議の文字起こし機能が搭載されていますが、基本的に「オンライン会議」を前提としています。
一方で、Nottaは「会議」ではなく「会話」を記録することに重点を置いており、オフラインの場面でも活用できるよう設計されています。
—— 具体的には、どのような場面でその違いが活かされますか?
例えば、工場や医療現場など、インターネット環境が整っていない場所でも活用できる点が強みです。
ある製造業の企業では、工場内の会話をICレコーダーで録音し、後からNottaで文字起こしを行うことで、現場の情報共有を効率化しました。
また、医療現場では、医師が診察中に録音した音声をNottaで自動文字起こしし、診察記録の作成時間を大幅に短縮する事例もあります。
このように、オンライン会議だけでなく、さまざまな場面で活用できる柔軟性がNottaの強みです。
ユースケースと導入のメリット ―多様な現場で活躍するNottaの可能性
—— Nottaはどのような場面で活用されているのでしょうか?
Nottaの活用範囲は非常に広く、「会議の議事録作成」「医療現場での診察記録」「教育現場での講義ノート作成」など、さまざまなシチュエーションで活用されています。
特に、手作業での記録が必要な業務を効率化し、時間の節約に貢献しています。
—— 具体的な導入事例を教えてください。
例えば、企業の会議では「議事録作成の効率化」が大きなメリットになります。従来は、会議後に誰かが手作業で議事録を作成し、それを確認・修正する必要がありました。
しかし、Nottaを導入することで、会議の内容をリアルタイムで文字起こしし、自動的に要点を整理することが可能になりました。
—— 医療や教育の分野ではどのように活用されていますか?
医療分野では、診察中の会話を記録し、診察後に自動でカルテを作成する用途で活用されています。特に、患者との会話を正確に残すことで、診察の履歴を簡単に振り返ることができるため、医師の負担軽減につながっています。
教育分野では、講義やセミナーの内容をリアルタイムで文字起こしし、学生が後から復習しやすい環境を提供しています。さらに、難聴の学生がリアルタイムで授業内容を文字で確認できる機能もあり、学習のアクセシビリティ向上にも貢献しています。

—— Nottaを導入することで、どのようなメリットがありますか?
最大のメリットは「業務の効率化」と「情報共有の向上」です。手作業で行っていた記録業務を自動化することで、時間と労力を削減できるだけでなく、会議や商談、授業などの内容を正確にデータ化し、必要な情報をすぐに検索できるようになります。
定量データで見るNottaの経済効果 ―1カ月で3000年以上分の会話を文字化!
—— Nottaを導入することで、どのような数値的な効果が生まれていますか?
Nottaの導入により、業務の効率化が大幅に進んでいます。具体的なデータとして、2023年11月だけで「1万2,369日分」の会話が文字起こしされました。これは、1カ月で「3,034年分」の会話を自動でテキスト化したことに相当します。

—— 文字起こしの時間短縮による経済効果はどの程度なのでしょうか?
従来、1時間の会議を手作業で文字起こしすると、3〜4時間の作業時間が必要でした。さらに、文字起こしを専門のサービスに依頼すると、時給1,500円〜2,000円のコストが発生することが一般的です。
この計算を基にすると、Nottaが1カ月で生み出した経済効果は約「20億円」にのぼります。
—— 企業にとって、この削減効果はどのような意味を持ちますか?
単なる「業務時間の短縮」にとどまらず、企業の「意思決定のスピード向上」にも寄与しています。
大企業では複数の部門が同じような会議を繰り返すことがありますが、Nottaを活用すれば、議論の内容を全社で共有し、重複する無駄な会議を減らすことができます。
また、過去の会議記録を素早く検索できるため、「必要な情報を探す時間」も削減されます。
—— Nottaの今後の数値目標について教えてください。
現在の月間20億円規模の経済効果を、今後さらに拡大させることを目指しています。最終的には「年間1,000億円以上」の経済効果を生み出せるよう、機能の改善と新たな活用シーンの拡大に取り組んでいきます。
開発の背景と進化するビジョン ―モバイルアプリから企業向けツールへ
—— Nottaはどのような経緯で開発されたのでしょうか?
Nottaは、もともと「モバイルアプリ」として開発されました。初期のコンセプトは、個人向けの文字起こしツールであり、シンプルに「録音した音声をテキスト化する」という機能が中心でした。
しかし、あるテレビ番組で取り上げられたことをきっかけに、一気に注目を集め、多くのユーザーが利用するようになりました。
—— 企業向けの機能は当初から想定されていたのでしょうか?
当初は完全にコンシューマー向けのアプリとして展開していましたが、利用者が増えるにつれて、企業からの問い合わせも増えました。「会議の議事録作成に使いたい」「業務の記録を残したい」といったニーズが多く寄せられたため、企業向けの機能開発を本格的に進めることになりました。
現在では、Web版の利用者も増え、ビジネスシーンでの活用が中心となっています。
—— Nottaの進化の方向性について、今後の展望を教えてください。
現在のNottaは「音声を文字にする」ことにフォーカスしていますが、今後は「テキストを活用する」ことにも力を入れていきます。具体的には、AIを活用した「会話の内容の自動整理」や「業務に応じたレポート生成」など、単なる文字起こしを超えた価値を提供することを目指しています。
また、音声だけでなく「動画」や「手書きのメモ」など、あらゆる情報をテキスト化し、データとして活用できるようにすることも視野に入れています。
最終的には、人間の知識や経験をAIと組み合わせることで、業務の生産性をさらに高めるツールへと進化させていく計画です。
AI活用の未来とNottaの役割 ―AIの入口としての役割
—— NottaはAIを活用したツールですが、AIの発展とともにどのような役割を果たしていくのでしょうか?
AIの進化により、私たちの働き方は大きく変わろうとしています。Nottaも単なる「文字起こしツール」ではなく、AIを活用して「情報を整理し、価値あるデータに変えるツール」としての役割を強化しています。
特に、業務の生産性向上に貢献し、「人が本来取り組むべき業務」に集中できる環境を作ることを目指しています。
—— AI活用のハードルを下げるために、Nottaが意識していることはありますか?
AIは急速に進化していますが、「誰もが簡単に使える」ことが重要です。
Nottaは、技術に詳しくない人でも直感的に操作できるUIを採用し、なるべく「学習不要」で利用できるように設計されています。「録音ボタンを押すだけで自動的に文字起こしが完了する」「必要な部分を簡単に検索できる」など、シンプルさを徹底しています。
—— Nottaは、今後どのようにAIの活用を推進していきますか?
今後は、単なる文字起こしではなく、「会話の意図を分析し、必要な情報を自動で整理する」機能を強化していきます。
例えば、会議の議事録をAIが要約し、「重要なアクションアイテム」を抽出する。授業や研修の内容を自動で分類し、「学習ノート」として整理する。こうした機能により、ユーザーが情報をより活用しやすい形にして提供していきます。
また、AIを活用することで「異なる言語間のリアルタイム翻訳」や「耳が不自由な方への支援」など、より多様なニーズにも応えていく計画です。AIの力を活用し、Nottaが「より多くの人々の情報活用を支援するプラットフォーム」となることを目指しています。

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