
こんにちは。AROUSAL Techの広報部です。
AI技術の進化は日々加速しており、企業の動向や規制の進展、教育分野への応用など、多くの注目すべきトピックが登場しています。
今週の主要なAIニュースとWA²でご紹介したAIニュースをまとめました。
それではやってきましょうー!
今週の主要なニュース
1.24時間AI相談で子育て支援強化/大分・別府市で生成AIチャットボット本格運用へ
大分県別府市が、子育て世帯向けに24時間対応のAIチャットボットを本格運用開始しました。SDT社と大分大学医学部との産学官連携のもと、自然言語での質問に対して、別府市の独自データベースから情報を抽出し、生成AIが文脈理解をもとに最適回答を生成。実証運用を通して回答率や精度を向上させ、令和7年7月7日からLINEや市公式HPで利用可能としています。市民は時間や場所を問わず子育て関連情報を迅速に得られるようになり、自治体DXの新たな一歩と位置づけられています。
2.ソブリンAI戦略に本腰:ソフトバンク、10月にAIデータセンター提供開始へ
ソフトバンクは国産LLM「Sarashina」を核に据え、ソブリンAI戦略を加速させています。2025年10月には「AIデータセンター(仮称)」を開設し、計算インフラ・国産LLM・ソブリンクラウドを一気通貫で提供予定です。国内最大規模の拠点を複数分散配置し、安全性と制御性を確保。統合報告書2025で語られた生成AI開発責任者インタビューと連動し、AIを成長ドライバーと位置づける姿勢を鮮明にしました。
FWD生命は国産生成AIを活用した医務査定支援システムを導入し、査定時間を平均30%短縮しました。AIは診断書や契約情報を解析し、リスク評価を自動提示することで査定担当者の判断を支援。これにより、迅速かつ均質な審査が可能となり、業務効率と顧客体験の両立を実現します。一方で、信頼性確保や医療データの扱いなど課題も残されており、今後の改善と展開が注目されます。
4.「今だけ無制限!」Higgsfield AIが動画生成を一気に解放
人気の動画生成AI「Higgsfield AI」が、期間限定で“無制限プラン”を解禁し、クリエイターの間で大きな話題になっています。インタビューに応じた国産AIの開発責任者は、「思いついたアイデアを制限なく試せる環境を届けたい」と語り、短期間でどこまで利用者が増えるかを見極める狙いも明かしました。これまでのクレジット制に比べ、自由度が一気に広がることで、広告動画やSNSコンテンツの制作スタイルが一変する可能性があります。“期間限定の大盤振る舞い”は、生成AIの普及スピードを一気に加速させそうです。
WA²でご紹介したニュース
トランプ氏「AIが世界を支配」、本音は企業頼みの姿勢
トランプ前米大統領が「AIは世界を支配するだろう」と発言し注目を集めました。その裏には「理解が及ばない」との戸惑いと、巨大IT企業への依存という現実が潜んでいます。本記事では、この発言を起点に米・中・EU・日本のAI戦略を比較し、各国のアプローチの強みと課題を解説。さらに、AI時代を生き抜くビジネスパーソンに不可欠な「問いを立てる力」「的確に指示する力」「批判的に判断する力」というAIリテラシーを提示し、脅威ではなく相棒としてAIを活用するための実践的な視点を提供します。
iPhoneはカメラ本体、PixelはGemini本体?AI時代の比較
「カメラが本体のiPhone」「Geminiが本体のPixel」——AI時代のスマホ選びを“仕事に効くか”で徹底比較。iPhoneの卓越した撮影・動画品質とエコシステム、PixelのGemini連携による要約・翻訳・検索の自動化を実例で検証。議事録・情報収集の時短やクリエイティブ内製化などの効果、部署別ケースでの導入判断軸(生産性/セキュリティ/ROI)まで、貴社に最適な一台を導きます。
Google Gemini、国際プログラミング大会で金メダル級成果
GoogleのAI「Gemini」を基盤とするAlphaCode 2が、国際プログラミングコンテストで参加者上位1.9%という金メダル級の成果を達成。長文の課題理解から戦略立案・実装までを一気通貫でこなす“思考するAI”の進化は、開発現場の生産性と役割分担を刷新し、企画・マーケにも波及。AGI実現への具体的な一歩と、要約・翻訳・リサーチの高速化など非エンジニア業務への実務インパクトを解説します。
AIヘルプデスクは“効率化ツール”で終わらない——問い合わせデータを起点に業務のムダを可視化し、根本改革(BPR)へつなげる起爆剤に。導入が形骸化する失敗要因を解剖し、「分析→スモールスタート→定着化」の3ステップで成果を最大化。アビームの事例から、AIを“答え”ではなく“示唆”を生むパートナーとして活かすコツと、創出時間を人にしかできない仕事へ再投資する実践知を解説します。
佐川急便がAI-OCRで「1日100万枚」の手書き伝票処理に挑戦。自社データで鍛えた「Biz-AI×OCR」が癖字・非定型帳票も文脈補正で高精度読取りし、自動化率92%・文字精度99.96%、月間8,400時間を創出。効率化に留まらず、伝票データを需要予測・人員配置・ルート最適化へ展開し、“守りのDX”から“攻めの経営”へ。紙業務DXの第一歩となる実践知を解説。
コンサルティング大手のアクセンチュアが、一つの衝撃的な「答え」を提示しました。それは、複数の専門AIエージェントが、まるで人間のように議論を交わし、CEOに未来の戦略を提言するというデモンストレーションです。
この記事では、アクセンチュアが示した未来像を紐解きながら、これからのコンサルティング、ひいては私たちの働き方がどのように変わっていくのかを、独自の視点と温かみのある言葉で解き明かしていきます。
まとめ
今週のAI業界は、自治体DXから企業の業務改革、そして生成AIの利用拡大まで幅広い動きが見られました。大分県別府市では、24時間AIチャットボットによる子育て支援が本格運用され、住民サービスの新たな形を提示しました。ソフトバンクは国産LLM「Sarashina」を軸にソブリンAI戦略を強化し、10月にAIデータセンターを稼働予定。金融分野ではFWD生命が生成AIで医務査定を効率化し、査定時間を平均30%削減しました。さらに、動画生成AI「Higgsfield AI」が期間限定で“無制限プラン”を公開し、クリエイターの注目を集めています。
併せて、トランプ前大統領の「AIは世界を支配する」との発言を切り口に世界のAI戦略を比較した記事や、iPhoneとPixelのAI時代における立ち位置を解説する特集も公開。加えて、Google Geminiの国際大会での快挙、AIヘルプデスク導入から学ぶBPRの実践知、そして佐川急便のAI-OCRによる伝票処理効率化と需要予測活用など、多様な事例が登場しました。
AIは今や効率化の枠を超え、政策・戦略・社会基盤を揺るがす存在へと進化しています。
来週も、AIの進展とその社会的インパクトを追ってお届けします。






