
2025年09月09日 04:502025年09月04日 13:55
総務・事務 / コンサル / 共通
レベル★
文書管理
1. Obsidianの製品/サービス概要
目的
Obsidianは、Markdownノートをローカルファイルとして保存しながら、リンクを活用して思考を整理・発展させるパーソナル知識基盤(PKM:Personal Knowledge Management)ツールです。
ターゲット
- 学生、研究者、ライター、開発者など、知識を蓄積・構造化したい個人
- ノートをローカルで安全に管理したいユーザー
- カスタマイズ性の高いツールを求める情報整理重視層
2. Obsidianの特徴
- 無料かつ高機能:コア機能は商用利用含めて無料で提供され、機能制限がなく安心して使える。
- データの完全所有:すべてのノートがローカルファイルとして保存され、クラウド依存から解放される。
- 知識のネットワーク化:ノート間リンクで、思考や情報の関連性を可視化し、発想を促進できる。
- カスタマイズの自由度:豊富なプラグインとテーマで、作業スタイルに応じた自由なワークフローを構築可能。
- セキュアな同期機能:必要に応じて暗号化付きの同期サービス(Obsidian Sync)を選択できる。
- 知識の公開が簡単:一部ノートを選んでWeb公開でき、ドキュメント共有やアウトプットが手軽に行える。
- コミュニティと共に進化:ユーザー主導の拡張が活発で、新機能やナレッジの共有が盛ん。
3. Obsidianの機能詳細
- Vault管理(Vault):任意のフォルダをVault(保管庫)として扱い、Markdownファイルでノート管理を開始できる。
使用例:クライアント別にVaultを作成し、案件ごとの情報を安全に整理。
利便性:クラウド不要でローカルにすべて保存できるため、セキュリティ・可搬性に優れる。 - 内部リンク & グラフビュー:ノート間の関連を双方向リンクで結び、グラフで視覚化。
使用例:プロジェクトノートとリサーチ資料をリンクして、知識構造を把握。
利便性:関連情報の発見や知識の整理が直感的にできる。 - タグ・メタデータ管理:タグやYAMLヘッダーを用いて、ノートを属性ごとに分類・検索可能。
使用例:案件の進行状況をタグ管理し、ステータスごとの抽出に活用。
利便性:大量ノートのフィルタリングが簡単になり、業務効率が向上。 - プラグイン拡張:タスク管理、カレンダー、スクリプトなど、多機能なプラグインを導入可能。
使用例:タスク進行をカンバンボード形式で可視化。
利便性:用途に応じてツールを進化させ、汎用性を高められる。 - テーマ & UIカスタマイズ:ユーザー作成のテーマでUIを自由に変更可能。
使用例:集中力を高めるダークテーマに切り替え。
利便性:作業環境に応じた視認性・使いやすさを確保。 - Obsidian Sync:エンドツーエンド暗号化に対応した同期サービス。Vault単位で共有・履歴管理が可能。
使用例:社内メンバーと共有Vaultを同期し、常に最新情報を保つ。
利便性:安全性と利便性の両立が可能で、外部サービス不要。 - Obsidian Publish:選択ノートをWeb上に公開できるサービス。検索・階層・ドメイン設定にも対応。
使用例:社内マニュアルやナレッジをWeb形式で共有。
利便性:ホスティング不要で簡単にナレッジベースを構築できる。 - バージョン管理とバックアップ:ノートの変更履歴を自動保存し、任意の状態にロールバック可能(Sync利用時)。
使用例:重要な変更前に状態を保存し、後から復元。
利便性:編集ミスのリスクを軽減し、安心して作業できる。 - Catalystライセンス:支援型ライセンスでInsiderビルドへの早期アクセスなどが可能。
使用例:新機能をいち早く試してワークフローに反映。
利便性:製品開発を支援しつつ先進機能を活用できる。 - Commercialライセンス:法人向け支援プラン。使用制限なしで法人も無料利用可能(支援は任意)。
使用例:部署内の標準ノートアプリとして導入。
利便性:商用でもコストをかけずに導入できる。
4. Obsidianの活用例
【分散メモの一元管理とナレッジ共有の効率化】
課題
会議メモや業務メモが個人PCやクラウドに散在しており、情報検索や共有に手間がかかっていた。引き継ぎ時も情報が不足し、属人化が課題となっていた。
成果
ObsidianでメモをMarkdown形式で一元管理し、リンクやタグで体系化することでナレッジ共有が容易に。情報検索性が向上し、引き継ぎや業務効率も改善した。
導入ステップ
- ObsidianのインストールとVault作成
- 会議メモや業務記録をMarkdown形式で一元管理
- 内部リンクやタグで関連情報を整理
- グラフビューで知識構造を俯瞰
- 必要に応じてPublishでチームに公開
※この内容は活用可能性の一例であり、特定企業の導入結果ではありません。
5. Obsidianの料金プラン
プラン名 | 料金 | 内容 |
Free(コアアプリ) | $0 | 基本機能(Vault、リンク、プラグイン、テーマ、オフライン利用) |
Sync | $5/月(1ユーザー) | デバイス間同期、暗号化、履歴管理、共有Vault、優先サポート |
Publish | $10/月(1サイト) | ノートのWeb公開、テーマ変更、検索機能、優先サポート |
Catalystライセンス | $25(買い切り) | ベータ版先行アクセス、バッジ、VIPチャンネル |
Commercialライセンス | $50/年(1ユーザー) | 法人利用支援、組織としての掲載、優先対応 |


上記料金は月間契約の月額費です。参考:https://obsidian.md/pricing
年間契約だと、各月の料金がSyncプラン,、Publishプランでは20%OFFされます。
- 追加サービス・オプション
- 教育/非営利団体はSync/Publishに対して40%割引
- ギフト用Obsidian Creditあり(他者にライセンスを贈る仕組み)
公式サイト
Obsidian - Sharpen your thinking
The free and flexible app for your private thoughts.
https://obsidian.md/