
2020年代初頭、特にChatGPT3が公開された2022年から第四次AIブームが始まりました。現在に至るまで急速に進化し続けるAI技術において、画像が創れる、動画が創れる、声が創れる、文章が創れる、仕事が任せられる、なんてことが当たり前に起きてしまっておりますが、みなさん一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
『人とAIの見わけがつかなくなってしまうのではないか?』
そんな疑問や不安への解決策を提示したのが、OpenAI最高経営責任者のサム・アルトマン氏です。
サム・アルトマン氏が率いるWorld(旧Worldcoin)は、専用デバイス「Orb」を通じ、虹彩スキャンによる安全で匿名の本人認証システム「World ID」を実現しています。
これは、AI技術の急速な進化により、人間とAIエージェントの境界が曖昧になり、人間とAIの区別が難しくなりつつある現代において、オンライン上での信頼性や安全性を確保するための新たな基盤として注目されています。
今回は、このような背景から重要性がますます高まっている「World」の、理念やデジタルIDについて深掘りしていこうと思います!
Worldのプロジェクト概要と背景

Worldは、AI技術の発展により人間とAIエージェントの境界が曖昧になる中で、個人が安全にオンライン活動を行うためのデジタルID「World ID」を発行するプロジェクトです。
デジタルIDの意義
AIやボットによる不正行為防止、公正な資源分配、そしてオンライン上の信頼性確保の基盤として、World IDは重要な役割を果たします。
独自暗号資産との連携
Worldは、独自の暗号資産「Worldcoin(WLD)」を通じ、AIが生み出す価値を全人類に平等に分配するビジョンを掲げ、ユニバーサルベーシックインカム(UBI)の実現にも期待が寄せられています。
名称改称と戦略の明確化
2024年10月に「Worldcoin」から「World」へと改称され、今後はID認証に注力する方針となりました。
現在、World IDの登録者数は世界で1,100万人を超えており、さらなる拡大が見込まれています。
専用デバイス「Orb」の役割

Orbは、Worldプロジェクトの中核を担う専用デバイスです。
虹彩スキャンによる認証
Orbは虹彩スキャンを用いて、個人を正確かつ匿名で認証します。これにより、オンライン上で「人間である」ことを証明し、不正行為やAIエージェントによる詐欺を防止します。
安全かつプライバシー保護された仕組み
個人情報の漏洩リスクを低減し、プライバシー保護に優れた認証システムとして設計されており、デジタル社会における信頼性の向上に貢献します。
Worldの公式アンバサダーとしての意義
最近、当社は株式会社博報堂を通じ、Worldプロジェクトの主要企業であるTools for Humanity(TFH)とアンバサダー契約を締結いたしました。
企業サービスとの連携可能性
弊社をはじめとする多くの企業が、Worldの認証機能との連携を見据えており、これにより防災やセキュリティ、さらにはその他の分野でのAI活用が促進されると期待されています。
worldそのものの可能性
さらに、WorldはデジタルIDの提供だけでなく、独自の暗号資産「Worldcoin(WLD)」を通じて、AIが生み出す価値を全人類に平等に分配するというビジョンを掲げています。この取り組みにより、ユニバーサルベーシックインカム(UBI)の実現や、デジタル社会における新たな経済圏の構築が期待されています。
ASCII展示会でのOrb体験と今後の展望
2025年2月に開催されたASCIIの展示会では、弊社ブースにてWorld IDを取得するためのOrbを設置いたしました。
来場者への体験提供
展示会では、実際にOrbを使用して虹彩スキャンを体験できるため、Worldの認証技術の実用性と安全性を直接実感できます。
イベント企画の可能性
今後のイベント、展示会においてもorbの設置を行うことによって、できるだけたくさんの方にworldとworldによる可能性を提供していきたいと考えています。
また、AI活用でお困りの企業や新たなイベント企画を検討している方々に、様々なコンテンツの提案も積極的に行っています。
まとめ
Worldと専用デバイスOrbは、AI時代におけるデジタルID革命の象徴であり、オンライン上での安全な本人認証を実現する革新的なシステムです。
サム・アルトマン氏を始めとするリーダーシップの下、WorldはAI技術を活用して、AIエージェントと人間が共存する新たな社会基盤を構築しつつあります。弊社を含む多くの企業が、Worldの認証機能との連携を見据え、防災やその他多様な分野でのAI活用に取り組んでいます。
ASCII展示会での体験や、今後のイベント企画を通じ、私たちはWorldプロジェクトの価値を広く発信し、未来の安全なデジタル社会の実現に貢献していきます。
詳細が気になる方は、World公式サイトをご参照ください。