
こんにちは。AROUSAL Techの広報部です。
AI技術の進化は日々加速しており、企業の動向や規制の進展、教育分野への応用など、多くの注目すべきトピックが登場しています。
今週の主要なAIニュースとWA²でご紹介したAIニュースをまとめました。
それではやってきましょうー!
今週の主要なニュース
1.ソフトバンク・電通、心を動かす“日本語広告コピー”生成AIを共同研究へ
ソフトバンクと電通グループは、日本語広告コピーに特化した生成AIの共同研究を開始しました。本AIは、日本語の繊細な表現力と広告コピーの専門知識を融合し、人の心を動かす表現を自動生成することを目指しています。広告制作の効率化と表現力向上を同時に実現することで、国内広告業界の新しいスタンダードを築く取り組みです。
AIへの投資熱が一段と高まり、エヌビディアの株価が大きく上昇しました。背景には、メタやマイクロソフト、アルファベット、アマゾンといった米大手企業が、総額3,170億ドルを超える設備投資計画を発表したことがあります。これにより、クラウドやデータセンター需要が拡大し、AI半導体の供給を担うエヌビディアに注目が集中しました。投資家の間では、AI関連銘柄が今後の市場成長をけん引するのではないかという期待が膨らんでいます。
3.山梨で広がる生成AI活用――自治体・企業が導入を加速、地域の学びと仕事が進化
山梨県では、中高生向けの居場所づくり事業「放課後cafelab」のキックオフで、生成AIを体験するワークショップを実施しました。この場では、AIを「友だちのような存在」に例えながら、アイデア出しや地域課題解決などを題材に、参加者自身がAIに問いかけ・修正を重ねて発想を練る形式を採用。こうした取り組みは、小学生の生成AI活用発表と同じ文脈で、「AIを使うのがあたりまえ」な世代づくりを促す流れを象徴しています。子どもから大人まで、日常の学びや思考の道具としてAIを使いこなす土台が、山梨で静かに育ち始めているようです。
4.河村勇輝のシュートをAIで再現度判定──大阪・関西万博「AIスマートコーチ」体験が人気
大阪・関西万博のスポーツ庁企画「Sports Future Lab」(9/3〜9/8)で、ソフトバンクの「AIスマートコーチ」が実演。参加者がシュートすると、AIが骨格を解析し、河村勇輝らプロ選手のフォームとの差を“マッチ度”で可視化する仕組みです。映像では捉えにくい動きを定量化することで、誰でも・どこでも・自分で学べる指導を実現し、学校・地域での活用が期待されます。会場には22の企業・団体が出展し、体験ブースには行列も。ICT×スポーツの新しい学びが注目を集めました。
WA²でご紹介したニュース
AI時代に突入しても「計算力は不要」にはならない――。日本を含む8か国4,000人以上を対象とした調査では、実に9割以上が「AIが普及しても計算力は必要」と回答しました。計算力は、仕事や学習の効率化だけでなく、論理的思考力や問題解決力、さらには日常生活での判断力や自己肯定感にも直結する重要なスキルです。AIの答えを鵜呑みにせず妥当性を検証する「概算力」や「検算力」は、AIを使いこなすための必須条件。未来を生き抜く力として、計算力の価値が再評価されています。
生成AI導入が進んでも成果が出ない——Gartnerが指摘する“期待と現実のギャップ”の正体を解説。PoC止まりを招く4つの壁(目的不在/過剰ガバナンス/スキル不足/変化抵抗)を分解し、ROE視点の評価、ガードレール型ガバナンス、全社リスキリングと現場を巻き込むチェンジマネジメントを提案。流入22倍の成功例・失敗例から学べる、経営企画・DX担当者必読の実践ガイドです。
Notion 3.0発表、AIエージェントで複雑タスクを自動化
Notionが「Notion 3.0」で初のAIエージェントを発表。複数SaaSを横断したデータ収集→分析→レポート作成→Slack共有までを自律実行し、採用・情シス・DX推進などの定型業務を自動化します。RPAや従来のAIアシスタントと異なり、目的を伝えるだけでマルチステップのタスクを計画・実行。導入の勘所(スモールスタート/明確指示/最終確認)や部門別ユースケース、NG例までを網羅した実践ガイドです。
【イベント告知】弊社代表が、「組織の仕組み化と生成AIの利活用を通じた生産性向上の討論セミナー」に登壇することが決まりました!
アローサル・テクノロジー株式会社 代表取締役 佐藤拓哉が、2025年10月15日(水)開催の無料オンラインセミナー「組織の仕組み化と生成AIの利活用を通じた生産性向上の討論セミナー」に登壇します。生成AI導入を成果へつなげる実践的な知見や、組織に定着させるための工夫を、識学コンサルタントと議論形式で解説。20,000名以上の研修実績を持つ佐藤が、成功・失敗事例を交えながらROI向上や現場定着のヒントを紹介します。AI活用に課題を抱える経営者・実務担当者必見の内容です。
サイバー攻撃者はAIの進化を巧みに利用し、従来よりも速く、賢く、そして巧妙に企業や個人を狙っています。便利さの裏に潜むこの“影”を無視することは、ビジネスにおける重大なリスクを見過ごすことにほかなりません。本記事では、セキュリティの最前線に立つトレンドマイクロの知見をもとに、AI活用の裏側に潜むリスクと、その対策のヒントをお伝えします。
かつてのSEO対策は、検索エンジンで上位表示を狙うことがゴールでした。しかし今、その前に立ちはだかるのは「AI」という新たな情報の門番です。AIが情報を要約し、答えを提示する時代において、従来の“検索で勝つ”戦略は根本から見直しを迫られています。本記事では、AIがもたらした検索の変化を整理し、その変化の本質を理解するための「思考法」と、実践に落とし込むための「戦略」を具体的に解説します。
まとめ
今週のAIニュースは、社会・経済・教育・スポーツと幅広い領域でAI活用が加速している姿を示しました。ソフトバンクと電通による日本語広告コピー特化型生成AIの共同研究は、文化や言語特性を踏まえたクリエイティブ活用の新潮流を示し、エヌビディア株の急伸は、グローバル企業によるAIインフラ投資の本格化を象徴しました。さらに山梨県では、教育と地域課題解決を結びつける生成AIの取り組みが広がり、大阪・関西万博ではAIスマートコーチがスポーツ教育の新たな可能性を示しました。
WA²では、AI時代における基礎スキルとしての計算力の重要性、生成AI導入の“期待と成果のギャップ”を埋める組織戦略、Notion 3.0によるタスク自動化、トレンドマイクロによるリスク警鐘、そしてAI時代のブランド認知変革などを紹介。さらに弊社代表による討論セミナー登壇告知を通じ、AIを成果につなげるための実践知の共有を強調しました。
AIは「効率化の道具」から人材育成・組織変革・社会課題解決の推進力へと進化しています。来週以降も、テクノロジーと人間の協働がもたらす新しい価値創造の動きが注目されます。