
こんにちは。AROUSAL Techの広報部です。
AI技術の進化は日々加速しており、企業の動向や規制の進展、教育分野への応用など、多くの注目すべきトピックが登場しています。
今週の主要なAIニュースとWA²でご紹介したAIニュースをまとめました。
それではやってきましょうー!
今週の主要なニュース
1.SoftBank Worldで孫正義氏が“年内10億AIエージェント”構想を発表
ソフトバンクグループの孫正義氏は、SoftBank World 2025で「年内に10億のAIエージェントを実現したい」と発表した。従業員1人に1,000体のAIを割り当て、メール返信や予約対応などを自動化する計画である。さらに、AIが自らAIを作る“自己増殖”型エージェントの開発にも意欲を見せた。この構想により業務の効率化と進化を加速し、AI主導のビジネスモデル転換を狙う。
2.経産省が楽天の生成AI開発を支援へ 国産大規模モデルに7000億パラメータ目指す
経済産業省は、楽天グループが着手する生成AI基盤モデルの開発を支援する方針を固めました。楽天は2025年8月から、7000億パラメータ規模という国内最大級の大規模言語モデル(LLM)構築を目指します。背景には、楽天経済圏が有するグローバル20億超の利用者データを活用し、個別最適化されたAIエージェントの実現があります。
この支援は、国産生成AIを推進する「GENIAC」プロジェクトの一環で、リコーや野村総研など計24社も対象に。2023年度補正予算から総額290億円を充て、AIの社会実装加速を目指します。高性能AI開発の国内強化が本格化しています。
3.トランプ氏、来週「AI競争勝利」演説へ 米中技術覇権巡る戦略を提示
トランプ米大統領(前)が、来週23日に予定されている「AI競争に勝つ」イベントで、人工知能(AI)に関する重要演説を行う見込みです。本演説では、中国を念頭に置きながら、米国の技術優位性確保に向けた国家戦略を示すと報じられています。主催はホワイトハウスのAI・暗号資産担当責任者デービッド・サックス氏が司会を務めるポッドキャスト「オールイン」で、演説の内容には、AI分野に対する具体的な行動計画や政策枠組みの発表が含まれる可能性があります。匿名の政権関係者によれば、同氏は月内にAI行動計画を正式公表する方針で、今回の演説はその序章となる模様です。演説が注目されるのは、米中のAI覇権争いが加速する中、米国内の政策転換を示す重要な転機となるためです。
富士通は、介護施設向けにAIとミリ波レーダを活用した新しい見守り技術の提供を開始しました。カメラを使わず、呼吸や動きの変化を高精度で検知できるのが特長です。これにより、夜間やトイレなど視覚での監視が難しい環境でも、異常を即時に通知。プライバシーを守りながら、介護負担を軽減し、高齢者の安全を支援します。認知症の早期兆候の検知にも期待が高まっています。
WA²でご紹介したニュース
2025年7月29日開催の無料Webセミナー「組織の仕組み化と生成AI活用による生産性改革」に、弊社代表が登壇します。識学とアローサル・テクノロジー共催で、属人的業務からの脱却や生成AIの導入効果、AIと人の相互作用による組織改革をテーマに、実践事例と最新トレンドを紹介。組織改革とAI活用の具体策を学べる貴重な機会です。
Geminiって何?ChatGPTとの違い・使い方&“あのボタン”の正体まで解説
Gemini(ジェミニ)とは、Googleが開発した生成AIのモデル群(ファミリー)の総称です。ChatGPTがOpenAIによって開発されたように、GeminiはGoogle DeepMindとGoogle Brainの技術統合によって誕生しました。もともとGoogleでは、2023年に「Bard(バード)」というAIチャットサービスを公開していましたが、2024年2月のリブランディングによって、このBardもGeminiに名称変更され、「Gemini=GoogleのAI」というブランドが本格始動しました。
半年で活用率3倍、実績825件!生成AI活用を定着させる魔法の「5ステップ」とは?」
パーソルプロセス&テクノロジー(以下、パーソルP&T)が実践した「生成AIを組織に定着させるための5つのプロセス」は、まさに目からウロコでした。単なるツール導入の話ではなく、社員一人ひとりの「やってみたい!」という気持ちに火をつけ、組織全体の文化を変えていき、わずか半年で生成AIの活用率を3倍に引き上げ、なんと825件もの業務改善実績を叩き出した
もうプレゼン準備に悩まない!あなたの分身AIアバターが代役を務める未来がやってきた
製品紹介や社内研修など、繰り返し行うプレゼンテーション。その準備や実施にかかる時間と労力は、決して少なくありません。もし、そんなプレゼンテーションを、あなたの「分身」が代わりに行ってくれるとしたら?しかも、見た目や声まであなたそっくりなAIアバターが、資料を読み込み、流暢な説明から質疑応答までこなしてくれるとしたら…?そんな未来を現実のものにする驚きの技術「Fujitsu AI Auto Presentation」が、富士通から発表されました。
「AIを学ばなきゃ!」その熱意、どこへ向かう?Udemyで急上昇中の「MCP」に未来のヒントがあった
「AI学習」というキーワードが私たちの日常に飛び込んできました。その熱気は、オンライン学習プラットフォーム「Udemy」の検索データにも、はっきりと表れているようです。今回は、この高まる「AI学習熱」の正体と、その中で特に注目を集めている資格「MCP」について深掘りしていきます。
AIのハルシネーションとは?仕事で使う前に知っておきたい注意点
ChatGPTやGeminiなどの生成AIが急速にビジネス現場に広まり、日々の業務効率化に役立てている方も多いはず。
しかし「それっぽく答えているけど、実は間違っていた…」そんな経験はありませんか?この“もっともらしいウソ”こそが、AI特有の現象「ハルシネーション」です。見抜きにくく、気づかず使ってしまうと社内外に影響を及ぼす恐れもあります。本記事では、ハルシネーションの仕組みや起きる理由、実際に起こったトラブル例、そして業務でAIを使う際に注意すべきポイントと対策をわかりやすく解説します。
まとめ
先週もAI業界における国内外の大きな動きが多数見られました。孫正義氏による“年内10億AIエージェント”構想や、経済産業省の楽天支援による国産LLM開発の推進、さらにトランプ前大統領のAI戦略演説予告など、AIが国家戦略・企業成長の中核に位置づけられていることが明確になっています。
一方、富士通による高齢者見守りAIのように、実生活に根ざした応用も加速しており、社会課題の解決にもAIが本格活用され始めています。
アローサル・テクノロジーからは代表の佐藤によるAI活用セミナー登壇をはじめ、GoogleのGeminiとChatGPTの比較や、AI定着の実践例、AIアバターによるプレゼン代行、急増するAI学習ニーズとMCP資格の紹介、そして業務利用時に重要な「ハルシネーション対策」まで、実用的かつ多面的なAI情報をお届けしました。
AIはビジネスを根本から変えるフェーズに突入しています。来週も引き続き、最前線の情報と実践知をお届けしていきます。