

こんにちは。AROUSAL Techの広報部です。
AI技術の進化は日々加速しており、企業の動向や規制の進展、教育分野への応用など、多くの注目すべきトピックが登場しています。
今週の主要なAIニュースとWA²でご紹介したAIニュースをまとめました。
それではやってきましょうー!
今週の主要なニュース
1.社員評価にAI導入 ― J.P.モルガン・チェース、人事制度に革命と課題が交錯
米大手金融機関J.P.モルガン・チェースが、社員の業績評価の一部に人工知能(AI)を活用し始めたと報じられています。AIを通じて日々の業務データや行動ログを分析し、評価コメントの下書きや進捗レポートを生成する仕組みを導入することで、従来の「上司の印象」や「直近の成果」に偏りがちな評価プロセスに対し、より客観的・継続的な人事評価を目指しています。一方で、「AIによる評価は透明性が低い」「人間の判断を軽視する恐れがある」といった賛否両論も存在し、社員の受け止め方にも注目が集まっています。評価制度のデジタル化は、企業競争力を高める可能性がある反面、倫理的・運用上の課題を併せ持つため、日本企業をはじめとする他社もその動向に目を向けています。
2.アップル、次世代“Siri”を2026年3月に投入へ―AI戦略の起点に
米Appleは、音声アシスタント“Siri”の大幅アップデート版を、2026年3月にリリース予定の基本ソフト「iOS 26.4」と同時に提供する見通しを固めたと、複数メディアが報じています。新版では、ユーザーの操作画面やアプリの使い方まで理解し、複数ステップのタスクを自動処理可能な構造となる見込みで、AIによる「個人化」体験が大きな柱です。ただし、同社は公式には「来年中の提供」とのみ表明しており、具体的な日程や機能詳細については未発表のまま。競合する音声/生成AIの進展が速い中、Appleがこのタイミングを巻き返しの機会と捉えているのは明確ですが、遅延リスクやプライバシー対応など、ユーザー視点では確認すべき点も残されています。
3.AI創薬で低分子医薬品を加速 ― FRONTEO×UBEが標的探索から共創プロジェクト開始
東京都港区に拠点を持つAI企業FRONTEOと、スペシャリティ化学を手がけるUBEが、低分子医薬品開発に向けた「ドラッグリポジショニング」共創プロジェクトを11月14日に発表しました。FRONTEOの特化型AI「KIBIT」を活用した創薬支援サービス「Drug Discovery AI Factory(DDAIF)」が、UBEが保有する医薬品アセットを対象に、適応症の新規同定と早期導出を目指します。既知の文献データから未報告の「疾患×分子」の関連性を体系的に発掘することで、新たな標的分子および適応症の仮説創出を加速させる設計です。両社は、データ解析(ドライ研究)から生物検証(ウェット研究)へのスムーズな移行を目指し、創薬の成功確率と開発効率の改善を狙っています。
4.HPのPCに「Rakuten AI」標準搭載へ — オフライン対応のオンデバイスAIを国内初導入
楽天グループと 日本HP は、2026年春〜夏期発売のHP製PC(個人・法人向け)に、エージェント型AIツール「Rakuten AI(デスクトップ版)をプリバンドルすることで合意しました。本ツールは、クラウド・エッジ・デバイスの中から最適なAI処理モードを自動選択し、インターネット接続がないオフライン環境でもローカルデバイス上で稼働するオンデバイスAI機能を備えています。これにより、ユーザーは要約・翻訳・ライティング等の汎用タスクに加え、機密性の高い文書処理やネットが不安定な環境でも安心してAI機能を活用でき、機密データ保護と利便性を両立できます。
WA²でご紹介したニュース
Crescendo、成果保証型AIコンタクトセンターで顧客対応力を強化
Crescendoが発表した「Total Outcome Guarantee」は、従来の“AI導入しても成果が出ない”という課題を根本から解消する革新的なモデルです。AIボットだけでなく、人的対応や運用まで含めたCX全体の成果を保証し、CSAT向上・30日以内の本番化・不満足応対の課金ゼロを実現。AIと熟練エージェントの融合により、即時解決率向上やコスト最適化を両立します。CX責任者や経営層に向け、成果にのみ対価を払う新しい顧客対応モデルを提案します。
AIエージェントの急速な進化がもたらす「生産性向上」という光の部分と、「事故時の責任問題」や「サイバー攻撃への悪用リスク」という影の部分を多角的に解説。マルチエージェントの暴走リスク、法的責任の所在、AIを指示役とする攻撃シナリオを具体例とともに整理し、経営企画・情シス・法務・人事が押さえるべきガバナンス体制とリテラシー向上の実務ステップを提示します。
飲食店で進む「AIによるおもてなし革命」を解説。顧客の好み・体調・アレルギー情報などを元に、「何食べたい?」への最適な一皿を提案するパーソナライズドAIレコメンドの仕組みと、顧客カルテ活用・需要予測による食品ロス削減や在庫・仕入れ最適化までを具体例とともに紹介し、外食DXの全体像と他業界への応用ヒントを示します。
ドイツ地裁がOpenAIによる歌詞の無断使用を著作権侵害と認定し、賠償を命じたニュースを起点に、生成AIが抱える著作権リスクとインプット/アウトプット双方の法務課題を解説。利用企業も「使うだけ」では済まされない理由や、シャドーAIを含むガバナンス上の落とし穴を整理し、DX推進・情シス・法務が今すぐ整えるべきAI利用ルールとガイドラインの要点を示します。
楽天と日本HPの提携により、国内初となる「Rakuten AI」標準搭載PCが2026年以降オフィスに本格登場。オンデバイスAIと楽天経済圏データを組み合わせることで、議事録生成や請求書処理、社内検索など日常業務を高度に自動化し、DX推進・情シス・人事まで巻き込んだ業務プロセス改革とEX/CX向上の可能性を具体的に解説します。
主役は「AIエージェント」です。目的を与えるだけで、自ら計画を立て、タスクを分解し、他のAIやシステムと連携しながら“自律的”に業務を完遂する、まさに「デジタルの同僚」です。この記事では、AIエージェントが私たちの仕事を具体的にどう変えるのか、そして企業が今から何を準備すべきかを、部門別のシナリオを交えながら徹底的に解説します。
まとめ
今週のAIニュースでは、企業DXからスマートデバイス、創薬まで幅広い領域で動きがありました。
J.P.モルガンは社員評価にAIを導入し、業務データを用いた客観的評価に踏み出しました。Appleは次世代Siriを2026年3月に提供予定と報じられ、より高度な個人化・自動処理機能が搭載される見込みです。創薬分野では、FRONTEOとUBEがAIによる低分子医薬のドラッグリポジショニング共創を開始し、疾患×分子探索を加速します。国内では、楽天×日本HPが「Rakuten AI」標準搭載PCを発表し、オンデバイスAIによるオフィス業務自動化が本格化する見通しです。
社内でご紹介した記事では、成果保証型AIコンタクトセンター「Crescendo」や、AIエージェントの光と影、外食DXの進展、そしてOpenAIの著作権訴訟など、AI活用の可能性と法務・ガバナンスリスクの両面を特集しました。特にOpenAIの著作権敗訴は、インプット/アウトプット両面でのAI利用リスクを企業が無視できない段階に来たことを示しています。
AIの急速な進化に伴い、「どう使うか」と同時に「どう統制するか」の両軸がますます重要になっています。企業、政府、そして私たち自身がAIとどう向き合うかが問われる局面に入りました。
来週も、技術革新と社会インパクトに関する最新トピックをお届けします!














